『南東欧』または「南東ヨーロッパ」もしくは「東南ヨーロッパ」とは、ヨーロッパの南東地域をいいます。この地域はバルカン(Balkan)半島に位置しているため、バルカン諸国とも言われます。
国際的に統一された定義がないため、『南東欧』に属するとされる国は国際機関ごとに異なっていますが、おおむね、ルーマニア、ブルガリア、アルバニア、旧ユーゴスラビア諸国が共通して含まれています。
ギリシャやトルコの一部(東トラキア地方)を含む場合もあります。 しかし、ギリシャはイタリアとともに南欧、トルコは中東とされるのが一般的であり、南東欧は、旧東側経済圏の南部をあらわしていると考えるのが理解しやすいでしょう。
当協会でも、『南東欧』の対象国を限定はせず、東欧の南に所在するブルガリア、ルーマニア、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェコビナ等の国々としてまとめています。
なお、当協会では『南東欧』の呼称を“みなみとうおう”としています。 これは、南部の東欧を意味することに由来するものです。 日本国内ではヨーロッパの南東部を指すことにより“なんとうおう”と読むことが多いと思われますが、“みなみとうおう”と聞くと地理的に所在地域をイメージしやすいことから、あえてこの読み方にしています。