ブルガリア観光情報

ソフィア基本情報

ソフィアはブルガリアの首都であり、またブルガリア最大の都市です。ブルガリア全人口の約700万人のうち、ソフィアには125万人が暮らしています。

 

ブルガリアと聞いてあまり栄えているイメージが湧かない方もいるかと思いますが、ソフィアはとても近代的な街です。また、歴史深い街としても知られており、世界最古の街の一つとも言われています。

 

ブルガリアの文化・経済の中心地としてその発展を続けているソフィアについて、ブルガリア政府公認の観光センターより基本的な情報をお伝えしていきます。

 

歴史

ソフィアには大昔から人間が住んでいました。温泉に誘惑されたトラキアのセルディ族は紀元前8世紀にここへ住み着き、セルディカ(セルドノポリス)と初めて土地に名前を付けました。

 

紀元後1世紀にセルディカを征服したローマ人は、セルディカを重要なローマ都市にしました。自らの名前を都市に付けウルピア・セルディカと呼んだローマ皇帝のマルクス・ウルピウス・トラヤヌス(在位98~117年)は、セルディカを一つの行政区の中心都市に指定しました。また、セルディカを愛したコンスタンティヌス大帝(在位306~337年)は、「セルディカは私のローマである」との言葉を残しました。

 

セルディカには、175年ごろ4本の監視塔を含む頑丈な城壁が施され、5~6世紀には2列目の城壁も建設されました。ユスティニアヌス大帝の時代(527~565年)にセルディカは新たな全盛期を迎えました。

 

9世紀のはじめにブルガリアのクルム王(在位803~814年)は一時セルディカを統治下に入れ、オムルタグ王(在位814~831年)は都市を第1ブルガリア王国(7世紀~11世紀)の公式な一部としました。当時の都市名はスラブ語で「中心」を意味するスレデツに変わりました。

 

第2ブルガリア王国時代(1185~1393年)になると、通りが狭くなり、教会が林立し、都市の中世色がますます深くなりました。近辺には後にソフィアのスヴェタ・ゴラと呼ばれる修道院の多くが創立されました。

 

都市がソフィアと呼ばれるようになったのは14世紀です。名前の由来は、ソフィアで最大の教会であり、町のシンボルだった聖ソフィアバジリカ教会にあります。

 

1382年にソフィアはオスマントルコに征服されました。1878年1月4日に開放された都市は1879年4月3日に首都に選ばれました。

 

気候

ソフィアはブルガリアの西部、ヴィトシャ山のふもと、ソフィア盆地の中に位置しています。

 

平均標高は550メートルです。温帯大陸性の気候で、雪の多い寒い冬と涼しい夏が特徴です。1月の平均気温は氷点下1度で、7月の平均気温は20度です。

 

遺産

ソフィアには過去の遺産が数多く残っています。ソフィア市街を散策する観光者はセルディカ(スレデツ)の東門(2~14世紀)の遺跡を見ることができます。

 

遺跡は大統領府と内閣府の間の地下通路で公開されています。地下通路には、バラ水など、ブルガリアのお土産が買える売店もあります。

 

首都で最も古い教会の一つは、ユスティニアヌス大帝の時代(在位527~565年)に建設された聖ソフィアバジリカ教会です。中世時代にも中心的な役割を果たした教会はトルコ人の到来ともにモスクに改造されました。

 

聖ソフィア教会の隣には、ソフィアシンボルの一つ、聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂が建っています。ロシア建築家アレクサンドル・ポメランツェフの設計で1912年に建設された教会です。53メートルの鐘楼には、最大10トンの重さのある鐘が12設置されています。ソフィアに来る観光者や参拝者に大人気の場所であり、時に5000人を収容できるスペースをもってしても信者を収容しきれず、教会前の広間まで人があふれ出すような大きな宗教祭もひらかれています。納骨用に作られた大聖堂の地下にはキリスト教美術展が入っています。大聖堂の真向かいには世界中の巨匠の展示会も開かれる、国立海外美術館があります。

 

ソフィアで最も古いのは聖ゲオルギー丸教会(ロタンダ)です。4世紀のコンスタンティヌス大帝時代に建設されたものと考えられています。その近く、地下鉄のセルディカ駅へ伝う地下通路に11世紀に建設された聖ペトカ・サマルジースカ教会があります。

 

もう一つの名所は聖ヨシフカトリック聖堂です。16世紀築のバニャバシ・モスクも見逃してはいけません。博物館があるシナゴーグもすぐ近くです。

 

このように東方正教、カトリック、ユダヤ教、イスラムの礼拝堂が隣接する町を他のヨーロッパ都市で見かけることはないかもしれません。

 

この一帯では古代の遺跡と中央浴場を見ることもできます。ハリ(屋根付き市場)、聖ネデリャ教会なども近くにあります。聖ネデリャ教会の向かいには、教会歴史博物館もあるソフィア大学の神学部が建っています。

 

都市の名所にはさらにライオン橋(ラヴォフ・モスト)、ワシ橋(オルロフ・モスト)、19世紀オスマントルコ支配からの解放のために命をささげたヴァシル・レフスキーのモニュメント(パメトニカ・レフスキー)などがあります。

 

博物館

多くの教会などが集中している一帯、大統領府の真向かいには国立考古学博物館があります。中では、ブルガリアで見つかった遺宝が展示されています。

ブルガリア美術の傑作をご覧になるなら旧王宮の中に入った国立美術館がお勧めです。同じ建物に国立民族誌博物館も入っています。絶滅種を含むたいへんおもしろい剥製などが展示された国立自然史博物館もすぐ近くにあります。

 

博物館のすぐ隣に、大変印象的な建築である聖ニコライロシア教会があります。国会議事堂、解放者皇帝の騎馬像、ソフィア大学の本部もソフィアのシンボルとなっています。イヴァン・ヴァゾフ国立劇場もソフィアで最も美しい建物に数えられています。

 

ヴィトシャ山のふもとには、先史時代から現在にいたるまでの遺産が保存されている国立歴史博物館があります。70万点の展示品はブルガリアでも抜群の数を誇ります。博物館の近くには、ユネスコ世界遺産に登録されたボヤナ教会があります。

リラ修道院

リラ修道院

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