日本の大手ゲーム会社のセガゲームズがブルガリアに進出しました。その特集をNHKのニュース記事よりご覧いただけます。
【NHK WEB特集】
ヨーグルトやドラキュラだけではないんです
(ウィーン支局長 禰津博人)
かねてよりIT教育の進んでいる国として世界から注目されていたブルガリアですが、ようやく日本でもその認識が浸透されそうです。
記事にもあるように、東欧はIT人材の宝庫と言われています。
セガゲームスの松原代表取締役社長や、ブルガリアのラデフ大統領も今回の進出について期待のコメントを寄せています。
ITのアウトソーシング先が、現状の主流であるアジアから東ヨーロッパに変わる日がもう目の前まで来ています。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
今回は、初の試みとなる大学組織との合同イベントを開催いたしました。
法政大学の後援会補助事業である「法政大学学生センター・課外教養プログラム」(略してKYOPRO)の企画により、法政大学の学生さんたちに駐日ブルガリア大使館への訪問とブルガリアに関する体験を行ってもらうというもの。
KYOPROスタッフも法政大学の学生さんが中心であり、企画から実施まで自主的にオーガナイズされて実行していく様を素晴らしいと感じた催しでした。
実はKYOPROスタッフのリーダーである学生さんは、弊会を学生ボランティアとして手伝っていただいている方。今までの経験をフルに活かされた国際的なセンスとリーダーシップを目の当たりにし、ボランティアをしていただいているときとは、また少し違った一面を見られた気がしました。
こんな若者がいるということが、これからの日本にとって非常に明るい材料ですね!
さて、『パスポートのいらないブルガリア』と銘打った今回のイベント。
もちろん実際の渡航にはパスポートが必要となりますが、パスポート不要である日本国内において、ブルガリア現地に行ったかのような体験を学生さんたちに感じていただこうという趣旨のものです。
2019年はブルガリアと日本の交流における「3つの周年」にあたる年、ということで駐日ブルガリア大使館の大使閣下を始めとする職員の皆様に、法政大学の学生さんたちとの交流について快く承諾していただきました。
まずは大使館のエントランスに飾られている「3つの周年」ロゴフラッグを用いて通訳・文化担当官のエレナさんから教えていただいたのは、ブルガリアと日本との交流について。
▲「3つの周年」とは、日本交流開始110周年、外交関係樹立80周年、外交関係再開60周年のこと
そのあとホールにご案内いただき、ボリスラフ・コストフ大使閣下からご挨拶とブルガリア概要をお話いただきました。大使というポジションの方とお会いするというのはなかなかない機会ですので、学生さんたちにとってきっと貴重な経験になったことでしょう。
大使閣下からのご説明のあとは、弊会事務局長である私牧野が45分間のレクチャーを実施。複雑なお話ではなく、ブルガリアの素晴らしさを知っていただくため、クイズを交えながらブルガリアの観光・文化・時事・歴史などを法政大学の学生さんたちにお伝えしました。
そして次に学生さんたちからの素朴な疑問を質問するコーナーへ。答えていただくのは、先ほどもお話しいただいた通訳・文化担当官のエレナさんと2等書記官のカリナさん。
「大使館の業務を教えてください」や「今後の二国間の交流で、若い人に期待することは何でしょうか?」など、ブルガリア大使館でしか聞けないことについて、たくさん知っていただきました。
最後はティータイムと民族衣装の試着。ハーブ大国のブルガリアのハーブティーでリラックスをしながら、刺繍が綺麗で彩り鮮やかな民族衣装を着て写真を撮るなど、みなさん思い思いにイベント最後の時間を過ごしていました。
ブルガリアという普段は接することのない国ですが、そんな国に触れるからこそ出会える発見があると思います。
今後、日本社会、そして国際社会に羽ばたいていく法政大学の学生さんたちの糧としていただければ良いと感じたイベントでした。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
6月29日(土)、ブルガリア大使館をお借りして「ブルガリアンハーブイベント」を主催いたしました。あまり知られてはいませんが、ブルガリアはハーブの輸出がヨーロッパ1位、世界でも3位のハーブ大国なのです。
後援としてご協力いただきましたのは、駐日ブルガリア大使館と興新物産株式会社の2つの組織。興新物産はブルガリアからハーブを輸入されており、1973年というブルガリアがまだ社会主義だった時代から始まった歴史深い企業です。
駐日ブルガリア大使館の皆様、そして興新物産の皆様に多大なご協力をいただきましたので、この場を借りて御礼申し上げます。
さて、イベントはコストフ大使閣下のご挨拶からスタートです。
大使閣下からのお言葉には、ブルガリアに植生する770種類の植物のうち19%がハーブを含む薬草であること、また年間の収穫量は81,000トンにのぼり、ヨーロッパ2位の輸出量を誇るポーランドでも半分ほど(44,000トン)の収穫量になるという情報が含まれていました。
また、イベント数日前である6月24日には、ブルガリアで広く知られる夏至の伝統的なお祭り『エニオヴデン』が行われます。ハーブとその効用に対して毎年お祝いをするお祭りです。
夏至の日の出頃には太陽からのエネルギーが集中し、この時間より少し前にハーブを収穫するのが最もヒーリング効果の高いタイミングだとブルガリアでは信じられています。
その後、弊協会の事務局長牧野よりブルガリアの概要を、参加者の皆様にプレゼンテーション。
そのあとはいよいよ、興新物産の西川様より「ブルガリアンハーブの収穫・ハーブが手元に届くまで」というタイトルにて、ローズヒップを中心にブルガリアでどうハーブが収穫されていくのかをお伝えいただきました。
西川様のお話によると、ローズヒップの原産地として南米のチリが有名ですが、世界的なローズヒップ人気に供給が追い付かず、ブルガリアが次なる供給国として期待されています。
ローズヒップの収穫現場は現在のところ手作業がほとんど。しかも山に自生している野生のローズヒップがメインだそうです。近年のローズヒップ人気への対応策として、ここ10年でローズヒップ畑が整備されつつあるようです。
そんなローズヒップや、知る人ぞ知るブルガリアの門外不出ハーブ「ムルサルスキー」が我々の手元までどう届くのか、現場の写真を参考にしながら知ることができた貴重な機会でした。
さて、ブルガリアンハーブについての知識をたくさん得ていただいたあと、待ちに待ったハーブティーのテイスティングタイムです。
今回はブルガリア産ハーブティーを3種類ご用意いたしました。
今回もボランティアの学生さんたちにお手伝いいただきました。ありがとうございます!
途中でプロジェクターが作動しなくなるというハプニングがありましたが、それぞれのハーブの効能をご説明。特にムルサルスキーをお試しいただく機会はレアですので、ご参加者の皆様にはお楽しみいただけたかなと思います。
ハーブティーのお供として提供した、エルダーフラワーを使ったお菓子も大好評でした。
最後には皆様にお土産をお持ち帰りいただくために、ブルガリアンハーブを使ったチンキ作りです。
チンキというのは、生薬やハーブの成分をエタノールなどに浸すことで作られる液状の製剤です。難しそうに見えますが作り方はいたって簡単。瓶にハーブを入れてウォッカなどの無臭蒸留アルコール液を注ぐだけです。
ハーブティーでは摂取できない脂溶性の成分も、アルコールに浸けておくことで濃縮エキスとして効率よく摂取することができます。
テイスティングしていただいたローズヒップとリンデンに加え、ポプリにも使えるダマスクローズのつぼみをチンキの材料に追加。ご参加者それぞれが思い思いのハーブチンキをお作りになりました。
お土産といえばもう一つ。興新物産の西川様のご厚意により、ローズジュースが振る舞われました。ローズの香りと甘さを残しつつ飲みやすい美味しいジュースでした。
知られていない魅力がまだまだ多いブルガリア。そのうちの1つが、今回のハーブだったのではないでしょうか。
これを機に、ブルガリアに惹かれる方が増えていただければ幸いです。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
【 ブルガリア産ハーブ体験セミナー 】
~ 「ハーブ大国」ブルガリア 癒しと健康を感じる ~
ブルガリアがハーブ大国だと知っていましたか?ヨーグルトをはじめとして、ブルガリアは健康を維持・改善する食文化に溢れています。
今回はブルガリアハーブに纏わるお話を聞きながら、ハーブティーをお飲みいただき、さらには化粧水や入浴剤として使えるハーブエキスたっぷりのハーブチンキをお作りいただきお持ち返りいただける、ブルガリアハーブ尽くしのセミナーです。
ぜひご参加いただき、癒しと健康を感じていただければ幸いです。
■日時:2019年6月29日(土) 13時30分~15時(13時開場)
■場所:ブルガリア共和国大使館
東京都渋谷区代々木5丁目36-3
https://goo.gl/maps/uwrfakLEFqNRVpeN8
■参加費:
3000円(一般)・2000円(会員)・学生無料(人数限定)
※お支払いは当日現金で承ります
■お申し込み先
info@jseeba.com
※人数・お名前・ご所属(もしあれば)をご明記ください
※お申し込みの締切は6月26日(水)
イベントは3部構成となります。
1. ブルガリアハーブレクチャー
2. ブルガリア産ハーブティー飲み比べ
3. ハーブを使ったワークショップ ~ハーブチンキづくり~
※妊婦の方や持病をお持ちの方がハーブを召し上がる場合は、事前に医師にご相談ください
主催:一般社団法人日本南東欧経済交流協会
後援:駐日ブルガリア共和国大使館
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
日本で元号令和が始まって間もない2019年5月11日。ブルガリア国内で初となる、日本語クイズ大会「ジャパンボウル」を開催いたしました。
ジャパンボウル®とはワシントンDC日米協会が1992年に設立した日本語・日本文化の知識を競う大会であり、米国そして他国の日本語学習者の上達度をはかる大会です。(中略)
ジャパンボウルのユニークな特徴のひとつとして、言語のみならず日本の文化、社会、日常生活、歴史、地理、そして時事問題も出題することが挙げられます。また、出場者は日本語学習年数にそったレベルごとに2人または3人1組のチームで競い合います。
生徒達は自律学習やグループ学習を通し、多くの時間を割いてこのジャパンボウルに挑みます。チームを組むことによって生徒達に協調性を育むことが出来、毎年度出題されるトピックの学習に一丸となって専念することで、他の学術分野の視野も広げることが出来ると考えています。
(ジャパンボウル®公式サイトより)
首都ソフィア市内のソフィア歴史博物館附属ギャラリー(Triangle Tower of Serdica)において、ブルガリアで日本語を学ぶ高校生を対象に開催された本大会は、アマテラス財団や在ブルガリア日本大使館をはじめ、さまざまな方にご協力をいただき、無事に第一回ブルガリアジャパンボウルを成功させることができました。
ブルガリア国内各地の日本語教育機関から集まった、高校生チーム8組24人にエントリーいただき始まったブルガリアジャパンボウル。まずは予選ラウンドにて日本についての知識を争います。
日本人でも答えに迷うような問題も出題されますので、参加者の面持ちは真剣そのものです。
予選を勝ち抜いた、上位3チームが決勝ラウンドに進出。熾烈な争いが繰り広げられました。
激戦を制し、見事優勝したのはガールズチーム。決勝を争った上位3チームにはトロフィーや賞品が贈呈され、優勝チームにはSEIKO様より腕時計「プレサージュ」が贈られました。
大会後には、弊会の西浦理事長より書のパフォーマンスを披露させていただきました。通常サイズの筆や和紙だけでなく、大きな道具を使うダイナミックなパフォーマンスをブルガリアで見られることは稀なことでしょう。きっと参加者や関係者の皆様にお楽しみいただけたと思います。
そして、生け花と和装姿などの女性の皆様にもジャパンボウルに華を添えていただきました。写真右は弊会の石川専務理事。
当日プログラムのほとんどを消化し、リラックスした雰囲気が流れるようになったそのときでした。お気に入りの日本語を書で書いてもらうため、参加者たちが西浦理事長のもとに集まり次第に列が作られていきました。
なかなか興味深い日本語をお願いした高校生たちもいて、楽しい瞬間でした。
そして最後は、全国農協食品様のご協力によりお寿司が振舞われました。ブルガリアでも大人気のお寿司は、瞬く間に空っぽになってしまうほど大好評。
改めまして、この度ご協力・ご参加いただきました皆様に、心から御礼申し上げます。こうして第一回ブルガリアジャパンボウルが和気あいあいと楽しく、そしてその上で成功を収めることができましたのも、ひとえに皆様のお陰でございます。
ブルガリアジャパンボウルは引き続き毎年開催を目指します。この大会がブルガリア国内の日本語学習者の目標や励みとなり、また将来的に日本とブルガリア、あるいはバルカン諸国との懸け橋となる活動へと昇華させられますよう、精進してまいります。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2月2日(土)に開催いたしました「ブルガリアの冬セミナー」の最後の記事です。
ブルガリアの冬の魅力を伝えたい! ということから企画が始まった本イベント。内容盛りだくさんの3部構成で、第1部はブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」を作るワークショップ、第2部はJATAの松岡マヤさんにお話しいただいた「冬のブルガリア ほっこり話」について。
そして第3部では、「ブルガリア『美』の秘訣 ローズ」と称して、数々のローズ商品をお試しいただきました。
今回ご紹介したローズ商品はこちら。
・ローズジャム
・ローズヒップジャム
・ローズハニー
・ローズウォーター
そしてローズワインにローズチョコレート。
「ブルガリアといえば?」 と聞かれたら、多くの方がヨーグルトとお答えになるでしょう。確かに日本人からすると当たり前なのですが、世界的には「ブルガリアといえばローズ」というのが一般的。
ブルガリア中部には「バラの谷」と呼ばれるローズの名産地があります。このバラの谷では、ローズ品種の中でも抜群に優雅で芳醇な香りを持つ「ダマスクローズ」が栽培されています。
このダマスクローズはクレオパトラも愛したと言われているほど美の象徴であり、ブルガリアは産地として ダマスクローズの世界シェアNo.1 を誇ります。その割合は約80%と圧倒的です。
ダマスクローズは香りだけでなく、なんと栄養価が高いという点も好まれるポイントの一つです。お肌にはオイルやウォーター、そして体内には食品として摂取すると、豊富なビタミンやエストロゲンなどの効果により からだ全体を綺麗に、そして健康に してくれる働きがあります。
▲弊会事務局の茂田井よりローズの効果をご説明
クリームや化粧水として肌につけるイメージはあっても、食品としてローズを体に取り入れるイメージをお持ちの方はなかなか少ないのではないのでしょうか。
今回はいろいろな楽しみ方をお伝えしたく、ローズジャムは紅茶に混ぜたり、ローズヒップジャムをパウンドケーキに混ぜて作ってみたりしました。もちろん皆さまにご好評いただきありがたい限りです。
ローズジャムやローズハニーの他の楽しみ方としては、もちろんヨーグルトと混ぜるのもおすすめ。
▲ご紹介したローズ商品
ローズの香りと効果に加え、お腹の調子を整えるヨーグルトを摂取しているブルガリアの方々は、やっぱり皆さんお綺麗です。
体にも心にも健康な国ブルガリア。
これにて下記3部に渡ってお伝えした2月2日(土)のセミナーのお話は終わりです。
・幸運のモフモフ妖精「クケリ」をつくろう
・冬のブルガリア ほっこり話
・『美』の秘訣 ローズ体験
3時間とセミナーとしては長丁場でしたが、ご参加いただいた皆さまから満足のお言葉が伺えて大変光栄でした。きっとブルガリアについてご関心やご興味をお持ちいただけたと思います。
いつか皆さまがブルガリア現地に行って、本場のクケリ・冬・ローズをお楽しみいただける日が来るのを心待ちにしております。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回以降のイベントにもぜひご期待ください。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2月2日(土)に駐日ブルガリア大使館をお借りして開催いたしました「ブルガリアの冬セミナー」の2つめの記事です。
ブルガリアは、 5月のバラ祭りが有名ですが冬の魅力もいっぱいある! ということをお伝えすべく、内容盛りだくさんの3部構成で開催。前回の記事では、第1部のブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」を作るワークショップについてお伝えしましたが、今回の記事では第2部で行った「冬のブルガリア ほっこり話」について記していきます。
第2部でお話しいただいたのは、一般社団法人日本旅行業協会(通称JATA)の松岡マヤさん。
▲ブルガリア出身で日本暮らしが長いマヤさん
JATAの海外旅行推進部にお勤めになられているマヤさんは、海外旅行に対する日本人の好みにぴたりとハマるようなお話をしていただきました。もちろん日本語もとてもお上手です。
まずはブルガリアの冬について一般的な情報から。
「冬の気温は平均で0~2度ですが、ひときわ寒くなる時期があります。そんな時期は頻繁にマイナス10度を下回ります。」
「ブルガリアではクリスマスが2度来ます。一般的な12月25日と、正教のクリスマスにあたる1月7日です。」
「クリスマスは家族団らんの時間。昔は暖炉のそばでおばあちゃんが昔話をして、子どもたちはハーブティを飲みながらお話に耳を傾けていました。」
▲マヤさんの興味深いお話を聞く参加者の皆様
そして、お話は食の文化へ。
「12月24日のイブの日は肉は一切食べずに、今でいうベジタリアンのような料理が用意されます。身を綺麗にしてクリスマスを迎えるためですね。」
「クリスマスになったら豚を食べる家庭が多く、本来は豚を丸ごと焼いて食べていました。」
「ブルガリアでは体が冷えたときは、コショウとハチミツを混ぜたホットワインを飲みます。」
「冬は家の軒先などにパプリカを吊り下げて干しておきます。もともと日本で買えるものと比べて細長くて肉厚で甘みが多い上に、乾燥させることでパプリカの甘さがさらに凝縮されます。乾燥させたものはお湯で戻してから食べます。」
「日本でもやってみましたが、冬でも湿度が高めでなかなか乾燥させられませんでした。そこで冷蔵庫に2ヵ月ほど置いておいたら、ほぼ同じ状態になりましたよ。」
「日本でも手に入れられるパプリカパウダーはおすすめです。いろいろなお料理にふりかけられて、彩りと甘みを加えられるんです。」
▲マヤさんの手には実際に冷蔵庫で乾燥させたパプリカ
そして冬の行事のお話については…
「今日の第1部で出てきたクケリは、1月~3月に行われるお祭りです。もともとは冬を見送り春を迎え入れるための儀式だったようですよ。」
「2月のバレンタインは、ブルガリアではワインのお祭りにも当たります。暖かくなり始めるこの時期にぶどうを剪定し、春の到来を祝います。2月14日はワインの守護聖人(聖トリフォン)の名前から『トリフォン・ザレザン』とも呼ばれますよ。」
このように、ブルガリアについて貴重なお話をほぼノンストップで40分ほどお話しいただきました。レクチャーをするのは初めてというマヤさんでしたが、聞きごたえのある素晴らしいお話でした。
マヤさん、本当にありがとうございました。
今回の記事はここまで。
次回は第3部で行った「ブルガリア『美』の秘訣 ローズ体験」についてです。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
「5月のバラ祭りは知ってるけど、ブルガリアの冬ってどうなの?」
「やっぱり寒いの?冬に特別な行事はあるの?」
ブルガリアについて知っている方は多いとはいえない上に、ブルガリアの冬について知っている方はほとんどいらっしゃらないはず。でも ブルガリアの冬にも注目すべきものがたくさんある のです。
そんな想いから2019年2月2日、今回は「ブルガリアの冬セミナー」という、日本では恐らく初となるブルガリアの冬に焦点を当てたイベントを開催いたしました。開催場所としてお借りしたのは駐日ブルガリア大使館。
▲日本とブルガリアにとって2019年は「3つの周年」が重なる年
セミナーはこの3部構成でお届けしました。そしてこの記事では第1部の「クケリ」についてお伝えしていきます。
・幸運のモフモフ妖精「クケリ」をつくろう
まず、参加のお申込みを受け付けるべく事前に募集を行ったところ、その日からなんと3日間で定員の30名に達するという、嬉しい誤算からスタート。
もちろん当日も、多くの方に足をお運びいただきました。
第1部はブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」づくり。
クケリとは、ブルガリアの冬のお祭りに登場するモンスターを象ったきぐるみのこと。あるいはそのお祭り自体を意味します。
クケリ祭りはブルガリアの各地で1~3月に開催される伝統的なお祭りで、その内容は 日本でいう「なまはげ」 にとても近いもの。怖いきぐるみを身にまとい、街や家屋の中を練り歩くことで厄を払い幸運を呼び込みます。
そしてそのきぐるみの姿は、とても恐ろしいものから親しみやすいものまで、地域によって千差万別です。今回は下の画像のような、もふもふしてキモカワイイ姿のクケリをモチーフに、羊毛フェルトでオンリーワンのクケリを作ってみました。
▲freesofiatour.com
画像から分かるように、もともとクケリはヤギの毛などを使っているきぐるみなので、そのイメージはワイルドで無機質。我々運営側が今回のクケリづくりで想定していたのは、このイメージをそのままフェルトで具現化するというものでした。
ちなみに作り方を簡単に説明すると、ふわふわの羊毛フェルトを手芸用の針でチクチクと刺していくと繊維が密集していき、徐々に固くなっていきます。これを繰り返して自分の好きな形に成形していきます。
▲手芸針の扱いに気を付けながら小さな女の子も挑戦
そして、ここでまたも嬉しい誤算。
既存の毛むくじゃらイメージにとらわれていた我々と違い、参加者の皆様は自由な思考でオンリーワンのクケリを作り上げていきました。髪の毛を結んでいたり、服を着ていたり、お花をまとっていたり。
あまりにも皆様のオリジナルクケリが素晴らしかったので、予定にはありませんでしたが即興でミニ展覧会を実施。約30体の独創的なクケリに「これカワイイ!」「この発想はなかった」などの感嘆の声が。
最後の仕上げにボールチェーンを装着させて、かばんなどにつけられるようにしました。今回お作りになったクケリと一緒におでかけしていただいて、さらに愛着を深めていただければなと思います。
そしてその愛くるしさを見た他の方が「それなに?」とクケリに興味を示していただけたらもっと嬉しいです。
今回の記事はひとまずここまで。
次回はブルガリア出身の松岡マヤさんにお話しいただいた「冬のブルガリア ほっこり話」についてです。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2015年9月9日~9月16日
ブルガリアツアーを開催いたしました。
世界遺産(リラ僧院)、文化遺産(ボヤナ教会)、史跡(ペルペリコン遺跡、古代トラキア遺跡等)の見学。
チーズ工場、ワイナリー(BESSA VALLEY WINERY)の企業視察を行いました。