セルビアにて桜植樹30本を実施

セルビアにて桜植樹30本を実施

2018年9月3日、セルビア共和国の首都ベオグラード近郊にて、桜の木30本を植える「桜の植樹式」を執り行いました。

本プロジェクトは、南東欧地域においてセルビアと日本間、あるいは旧ユーゴスラビア諸国と日本間のさらなる交友関係を築くことを趣旨としており、将来的にはセルビアの地で桜祭りを楽しめるほどの本数に増やしていく所存です。

桜の植樹場所はユーゴスラビア博物館、通称チトー博物館。旧ユーゴスラビア激動の時代を率いた有名な大統領の名前で親しまれる、セルビアを代表する素晴らしいロケーションをご提供いただきました。

セルビア共和国外務大臣 Ivica Dаčić閣下による土入れ

 

桜植樹実施のきっかけ

海外の地で咲き誇る桜と言えば、アメリカのワシントンD.C.を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ワシントンD.C.では、ポトマック川沿いに桜が満開となる時期に「全米桜祭り」が開催されます。この全米桜祭りと同時期に、ワシントンDC日米協会が設立した「ジャパンボウル®」という日本語クイズ大会が開催され、全米から日本語を学ぶ学生が集まります。

アメリカのジャパンボウル参加者にとって、全米桜祭りの時期にワシントンD.C.を訪れることは日本語学習へのモチベーションにもなっております。

我々、日本南東欧経済交流協会もこのジャパンボウル®を2017年にセルビアで初開催したのを皮切りに、南東欧地域における日本語教育の促進を図る活動を行っております。

南東欧地域においても桜祭りを開催することができれば、日本語学習者への大きな励みとでき得ると考え、今回の桜植樹を企画・実施いたしました。

ワシントンD.C.の桜並木
(参照:地球の歩き方)

 

ご参列いただいた方々

桜の植樹式を実施するにあたり、非常に多くの方々のご支援とご協力を賜りました。

植樹式の当日につきましても、セルビア・日本の交友関係の発展を願う、様々な分野を代表する方々にご参列いただきました。

挨拶および土入れを賜った皆様(スピーチ・土入れ順)

駐セルビア特命全権大使 丸山純一閣下

セルビア共和国外務大臣 Ivica Dаčić閣下

セルビア共和国労働・雇用・ベテラン・社会政策省副大臣 Nenad Nerić閣下

セルビア共和国麻薬取締局局長 Milan Pekić 様

ベオグラード大学言語学部学部長 Ljiljana Mrković 様

チトー大統領 ご嫡孫 Josip Joška Broz様

 

植樹場所 “チトー博物館”の概要

通称チトー博物館とも呼ばれるユーゴスラビア博物館は、首都ベオグラードの中心部からほど近いDedinjeという都市近郊の街に位置しています。

この博物館ではユーゴスラビア建国の歴史を綴ると共に、旧ユーゴスラビアのカリスマ的指導者と言われた故チトー大統領が眠っている場所としても知られており、多くの観光客が足を運ぶスポットです。

また、博物館の展示品には、昭和天皇がチトー氏にお贈りになられた大勲位菊花大綬章も展示されており、日本にも縁のある博物館と言えます。

そんなチトー博物館の側で桜の植樹を実施することができたのは非常に光栄なことであり、将来この地で満開の桜が見られることを考えると期待が大きく膨らみます。

噴水うしろに見える”チトー博物館”

 

各メディアでの紹介

メディアでの注目度も高く、セルビア国営放送(RTS)をはじめとして様々なメディアに取り上げていただきました。

■記事(セルビア語)
N1 (CNN for Balkan Region) 
Danas (News papers)
Kurir (News papers)
Telegraf (News papers)
RTV (Radio Television of Vojvodina)

■ YouTube(日本語)
セルビアちゃんねる (2分20秒まで)

セルビア国営放送よりインタビューを受ける弊会理事長の西浦

 

最後に

今回の桜植樹は、我々にとってのはじめの一歩です。

これから少しずつ桜の本数を増やし、セルビアと日本の友好関係を強く大きく広げていき、やがては両国友好のシンボルとしてこの地で愛される桜となっていってもらえればと、心から願っております。

 

牧野 隆幸

事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。

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