日本で元号令和が始まって間もない2019年5月11日。ブルガリア国内で初となる、日本語クイズ大会「ジャパンボウル」を開催いたしました。
ジャパンボウル®とはワシントンDC日米協会が1992年に設立した日本語・日本文化の知識を競う大会であり、米国そして他国の日本語学習者の上達度をはかる大会です。(中略)
ジャパンボウルのユニークな特徴のひとつとして、言語のみならず日本の文化、社会、日常生活、歴史、地理、そして時事問題も出題することが挙げられます。また、出場者は日本語学習年数にそったレベルごとに2人または3人1組のチームで競い合います。
生徒達は自律学習やグループ学習を通し、多くの時間を割いてこのジャパンボウルに挑みます。チームを組むことによって生徒達に協調性を育むことが出来、毎年度出題されるトピックの学習に一丸となって専念することで、他の学術分野の視野も広げることが出来ると考えています。
(ジャパンボウル®公式サイトより)
首都ソフィア市内のソフィア歴史博物館附属ギャラリー(Triangle Tower of Serdica)において、ブルガリアで日本語を学ぶ高校生を対象に開催された本大会は、アマテラス財団や在ブルガリア日本大使館をはじめ、さまざまな方にご協力をいただき、無事に第一回ブルガリアジャパンボウルを成功させることができました。
ブルガリア国内各地の日本語教育機関から集まった、高校生チーム8組24人にエントリーいただき始まったブルガリアジャパンボウル。まずは予選ラウンドにて日本についての知識を争います。
日本人でも答えに迷うような問題も出題されますので、参加者の面持ちは真剣そのものです。
予選を勝ち抜いた、上位3チームが決勝ラウンドに進出。熾烈な争いが繰り広げられました。
激戦を制し、見事優勝したのはガールズチーム。決勝を争った上位3チームにはトロフィーや賞品が贈呈され、優勝チームにはSEIKO様より腕時計「プレサージュ」が贈られました。
大会後には、弊会の西浦理事長より書のパフォーマンスを披露させていただきました。通常サイズの筆や和紙だけでなく、大きな道具を使うダイナミックなパフォーマンスをブルガリアで見られることは稀なことでしょう。きっと参加者や関係者の皆様にお楽しみいただけたと思います。
そして、生け花と和装姿などの女性の皆様にもジャパンボウルに華を添えていただきました。写真右は弊会の石川専務理事。
当日プログラムのほとんどを消化し、リラックスした雰囲気が流れるようになったそのときでした。お気に入りの日本語を書で書いてもらうため、参加者たちが西浦理事長のもとに集まり次第に列が作られていきました。
なかなか興味深い日本語をお願いした高校生たちもいて、楽しい瞬間でした。
そして最後は、全国農協食品様のご協力によりお寿司が振舞われました。ブルガリアでも大人気のお寿司は、瞬く間に空っぽになってしまうほど大好評。
改めまして、この度ご協力・ご参加いただきました皆様に、心から御礼申し上げます。こうして第一回ブルガリアジャパンボウルが和気あいあいと楽しく、そしてその上で成功を収めることができましたのも、ひとえに皆様のお陰でございます。
ブルガリアジャパンボウルは引き続き毎年開催を目指します。この大会がブルガリア国内の日本語学習者の目標や励みとなり、また将来的に日本とブルガリア、あるいはバルカン諸国との懸け橋となる活動へと昇華させられますよう、精進してまいります。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2018年9月3日、セルビア共和国の首都ベオグラード近郊にて、桜の木30本を植える「桜の植樹式」を執り行いました。
本プロジェクトは、南東欧地域においてセルビアと日本間、あるいは旧ユーゴスラビア諸国と日本間のさらなる交友関係を築くことを趣旨としており、将来的にはセルビアの地で桜祭りを楽しめるほどの本数に増やしていく所存です。
桜の植樹場所はユーゴスラビア博物館、通称チトー博物館。旧ユーゴスラビア激動の時代を率いた有名な大統領の名前で親しまれる、セルビアを代表する素晴らしいロケーションをご提供いただきました。
海外の地で咲き誇る桜と言えば、アメリカのワシントンD.C.を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ワシントンD.C.では、ポトマック川沿いに桜が満開となる時期に「全米桜祭り」が開催されます。この全米桜祭りと同時期に、ワシントンDC日米協会が設立した「ジャパンボウル®」という日本語クイズ大会が開催され、全米から日本語を学ぶ学生が集まります。
アメリカのジャパンボウル参加者にとって、全米桜祭りの時期にワシントンD.C.を訪れることは日本語学習へのモチベーションにもなっております。
我々、日本南東欧経済交流協会もこのジャパンボウル®を2017年にセルビアで初開催したのを皮切りに、南東欧地域における日本語教育の促進を図る活動を行っております。
南東欧地域においても桜祭りを開催することができれば、日本語学習者への大きな励みとでき得ると考え、今回の桜植樹を企画・実施いたしました。
桜の植樹式を実施するにあたり、非常に多くの方々のご支援とご協力を賜りました。
植樹式の当日につきましても、セルビア・日本の交友関係の発展を願う、様々な分野を代表する方々にご参列いただきました。
挨拶および土入れを賜った皆様(スピーチ・土入れ順)
駐セルビア特命全権大使 丸山純一閣下
セルビア共和国外務大臣 Ivica Dаčić閣下
セルビア共和国労働・雇用・ベテラン・社会政策省副大臣 Nenad Nerić閣下
セルビア共和国麻薬取締局局長 Milan Pekić 様
ベオグラード大学言語学部学部長 Ljiljana Mrković 様
チトー大統領 ご嫡孫 Josip Joška Broz様
通称チトー博物館とも呼ばれるユーゴスラビア博物館は、首都ベオグラードの中心部からほど近いDedinjeという都市近郊の街に位置しています。
この博物館ではユーゴスラビア建国の歴史を綴ると共に、旧ユーゴスラビアのカリスマ的指導者と言われた故チトー大統領が眠っている場所としても知られており、多くの観光客が足を運ぶスポットです。
また、博物館の展示品には、昭和天皇がチトー氏にお贈りになられた大勲位菊花大綬章も展示されており、日本にも縁のある博物館と言えます。
そんなチトー博物館の側で桜の植樹を実施することができたのは非常に光栄なことであり、将来この地で満開の桜が見られることを考えると期待が大きく膨らみます。
メディアでの注目度も高く、セルビア国営放送(RTS)をはじめとして様々なメディアに取り上げていただきました。
■記事(セルビア語)
・N1 (CNN for Balkan Region)
・Danas (News papers)
・Kurir (News papers)
・Telegraf (News papers)
・RTV (Radio Television of Vojvodina)
■ YouTube(日本語)
セルビアちゃんねる (2分20秒まで)
今回の桜植樹は、我々にとってのはじめの一歩です。
これから少しずつ桜の本数を増やし、セルビアと日本の友好関係を強く大きく広げていき、やがては両国友好のシンボルとしてこの地で愛される桜となっていってもらえればと、心から願っております。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。