2月2日(土)に開催いたしました「ブルガリアの冬セミナー」の最後の記事です。
ブルガリアの冬の魅力を伝えたい! ということから企画が始まった本イベント。内容盛りだくさんの3部構成で、第1部はブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」を作るワークショップ、第2部はJATAの松岡マヤさんにお話しいただいた「冬のブルガリア ほっこり話」について。
そして第3部では、「ブルガリア『美』の秘訣 ローズ」と称して、数々のローズ商品をお試しいただきました。
今回ご紹介したローズ商品はこちら。
・ローズジャム
・ローズヒップジャム
・ローズハニー
・ローズウォーター
そしてローズワインにローズチョコレート。
「ブルガリアといえば?」 と聞かれたら、多くの方がヨーグルトとお答えになるでしょう。確かに日本人からすると当たり前なのですが、世界的には「ブルガリアといえばローズ」というのが一般的。
ブルガリア中部には「バラの谷」と呼ばれるローズの名産地があります。このバラの谷では、ローズ品種の中でも抜群に優雅で芳醇な香りを持つ「ダマスクローズ」が栽培されています。
このダマスクローズはクレオパトラも愛したと言われているほど美の象徴であり、ブルガリアは産地として ダマスクローズの世界シェアNo.1 を誇ります。その割合は約80%と圧倒的です。
ダマスクローズは香りだけでなく、なんと栄養価が高いという点も好まれるポイントの一つです。お肌にはオイルやウォーター、そして体内には食品として摂取すると、豊富なビタミンやエストロゲンなどの効果により からだ全体を綺麗に、そして健康に してくれる働きがあります。
▲弊会事務局の茂田井よりローズの効果をご説明
クリームや化粧水として肌につけるイメージはあっても、食品としてローズを体に取り入れるイメージをお持ちの方はなかなか少ないのではないのでしょうか。
今回はいろいろな楽しみ方をお伝えしたく、ローズジャムは紅茶に混ぜたり、ローズヒップジャムをパウンドケーキに混ぜて作ってみたりしました。もちろん皆さまにご好評いただきありがたい限りです。
ローズジャムやローズハニーの他の楽しみ方としては、もちろんヨーグルトと混ぜるのもおすすめ。
▲ご紹介したローズ商品
ローズの香りと効果に加え、お腹の調子を整えるヨーグルトを摂取しているブルガリアの方々は、やっぱり皆さんお綺麗です。
体にも心にも健康な国ブルガリア。
これにて下記3部に渡ってお伝えした2月2日(土)のセミナーのお話は終わりです。
・幸運のモフモフ妖精「クケリ」をつくろう
・冬のブルガリア ほっこり話
・『美』の秘訣 ローズ体験
3時間とセミナーとしては長丁場でしたが、ご参加いただいた皆さまから満足のお言葉が伺えて大変光栄でした。きっとブルガリアについてご関心やご興味をお持ちいただけたと思います。
いつか皆さまがブルガリア現地に行って、本場のクケリ・冬・ローズをお楽しみいただける日が来るのを心待ちにしております。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回以降のイベントにもぜひご期待ください。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2月2日(土)に駐日ブルガリア大使館をお借りして開催いたしました「ブルガリアの冬セミナー」の2つめの記事です。
ブルガリアは、 5月のバラ祭りが有名ですが冬の魅力もいっぱいある! ということをお伝えすべく、内容盛りだくさんの3部構成で開催。前回の記事では、第1部のブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」を作るワークショップについてお伝えしましたが、今回の記事では第2部で行った「冬のブルガリア ほっこり話」について記していきます。
第2部でお話しいただいたのは、一般社団法人日本旅行業協会(通称JATA)の松岡マヤさん。
▲ブルガリア出身で日本暮らしが長いマヤさん
JATAの海外旅行推進部にお勤めになられているマヤさんは、海外旅行に対する日本人の好みにぴたりとハマるようなお話をしていただきました。もちろん日本語もとてもお上手です。
まずはブルガリアの冬について一般的な情報から。
「冬の気温は平均で0~2度ですが、ひときわ寒くなる時期があります。そんな時期は頻繁にマイナス10度を下回ります。」
「ブルガリアではクリスマスが2度来ます。一般的な12月25日と、正教のクリスマスにあたる1月7日です。」
「クリスマスは家族団らんの時間。昔は暖炉のそばでおばあちゃんが昔話をして、子どもたちはハーブティを飲みながらお話に耳を傾けていました。」
▲マヤさんの興味深いお話を聞く参加者の皆様
そして、お話は食の文化へ。
「12月24日のイブの日は肉は一切食べずに、今でいうベジタリアンのような料理が用意されます。身を綺麗にしてクリスマスを迎えるためですね。」
「クリスマスになったら豚を食べる家庭が多く、本来は豚を丸ごと焼いて食べていました。」
「ブルガリアでは体が冷えたときは、コショウとハチミツを混ぜたホットワインを飲みます。」
「冬は家の軒先などにパプリカを吊り下げて干しておきます。もともと日本で買えるものと比べて細長くて肉厚で甘みが多い上に、乾燥させることでパプリカの甘さがさらに凝縮されます。乾燥させたものはお湯で戻してから食べます。」
「日本でもやってみましたが、冬でも湿度が高めでなかなか乾燥させられませんでした。そこで冷蔵庫に2ヵ月ほど置いておいたら、ほぼ同じ状態になりましたよ。」
「日本でも手に入れられるパプリカパウダーはおすすめです。いろいろなお料理にふりかけられて、彩りと甘みを加えられるんです。」
▲マヤさんの手には実際に冷蔵庫で乾燥させたパプリカ
そして冬の行事のお話については…
「今日の第1部で出てきたクケリは、1月~3月に行われるお祭りです。もともとは冬を見送り春を迎え入れるための儀式だったようですよ。」
「2月のバレンタインは、ブルガリアではワインのお祭りにも当たります。暖かくなり始めるこの時期にぶどうを剪定し、春の到来を祝います。2月14日はワインの守護聖人(聖トリフォン)の名前から『トリフォン・ザレザン』とも呼ばれますよ。」
このように、ブルガリアについて貴重なお話をほぼノンストップで40分ほどお話しいただきました。レクチャーをするのは初めてというマヤさんでしたが、聞きごたえのある素晴らしいお話でした。
マヤさん、本当にありがとうございました。
今回の記事はここまで。
次回は第3部で行った「ブルガリア『美』の秘訣 ローズ体験」についてです。
この記事の担当は…
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「5月のバラ祭りは知ってるけど、ブルガリアの冬ってどうなの?」
「やっぱり寒いの?冬に特別な行事はあるの?」
ブルガリアについて知っている方は多いとはいえない上に、ブルガリアの冬について知っている方はほとんどいらっしゃらないはず。でも ブルガリアの冬にも注目すべきものがたくさんある のです。
そんな想いから2019年2月2日、今回は「ブルガリアの冬セミナー」という、日本では恐らく初となるブルガリアの冬に焦点を当てたイベントを開催いたしました。開催場所としてお借りしたのは駐日ブルガリア大使館。
▲日本とブルガリアにとって2019年は「3つの周年」が重なる年
セミナーはこの3部構成でお届けしました。そしてこの記事では第1部の「クケリ」についてお伝えしていきます。
・幸運のモフモフ妖精「クケリ」をつくろう
まず、参加のお申込みを受け付けるべく事前に募集を行ったところ、その日からなんと3日間で定員の30名に達するという、嬉しい誤算からスタート。
もちろん当日も、多くの方に足をお運びいただきました。
第1部はブルガリアのモフモフ妖精「クケリ」づくり。
クケリとは、ブルガリアの冬のお祭りに登場するモンスターを象ったきぐるみのこと。あるいはそのお祭り自体を意味します。
クケリ祭りはブルガリアの各地で1~3月に開催される伝統的なお祭りで、その内容は 日本でいう「なまはげ」 にとても近いもの。怖いきぐるみを身にまとい、街や家屋の中を練り歩くことで厄を払い幸運を呼び込みます。
そしてそのきぐるみの姿は、とても恐ろしいものから親しみやすいものまで、地域によって千差万別です。今回は下の画像のような、もふもふしてキモカワイイ姿のクケリをモチーフに、羊毛フェルトでオンリーワンのクケリを作ってみました。
▲freesofiatour.com
画像から分かるように、もともとクケリはヤギの毛などを使っているきぐるみなので、そのイメージはワイルドで無機質。我々運営側が今回のクケリづくりで想定していたのは、このイメージをそのままフェルトで具現化するというものでした。
ちなみに作り方を簡単に説明すると、ふわふわの羊毛フェルトを手芸用の針でチクチクと刺していくと繊維が密集していき、徐々に固くなっていきます。これを繰り返して自分の好きな形に成形していきます。
▲手芸針の扱いに気を付けながら小さな女の子も挑戦
そして、ここでまたも嬉しい誤算。
既存の毛むくじゃらイメージにとらわれていた我々と違い、参加者の皆様は自由な思考でオンリーワンのクケリを作り上げていきました。髪の毛を結んでいたり、服を着ていたり、お花をまとっていたり。
あまりにも皆様のオリジナルクケリが素晴らしかったので、予定にはありませんでしたが即興でミニ展覧会を実施。約30体の独創的なクケリに「これカワイイ!」「この発想はなかった」などの感嘆の声が。
最後の仕上げにボールチェーンを装着させて、かばんなどにつけられるようにしました。今回お作りになったクケリと一緒におでかけしていただいて、さらに愛着を深めていただければなと思います。
そしてその愛くるしさを見た他の方が「それなに?」とクケリに興味を示していただけたらもっと嬉しいです。
今回の記事はひとまずここまで。
次回はブルガリア出身の松岡マヤさんにお話しいただいた「冬のブルガリア ほっこり話」についてです。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
ブルガリア共和国国民議会議長のツヴェタ・カラヤンチェヴァ氏の来日にあわせて、駐日ブルガリア大使公邸にて、レセプションが開かれました。
2019年はブルガリアと日本において、重要な年となります。 両国交流開始110周年、外交関係樹立80周年、外交関係再開60周年の「3つの周年」が重なる年 なのです。
今回のカラヤンチェヴァ議長一行の来日は日本側参議院の招待により実現し、カラヤンチェヴァ議長はこの「3つの周年」が重なる前の大切な機会に来日できたことを喜ばしく思う旨を述べられていました。
またレセプションでは、かねてより公募されていた 「3つの周年」の記念ロゴマークの決定 が発表されました。
ロゴマークのベースは日本とブルガリアの国旗の色(赤,白,緑)から構成され、日本の日の丸と,ブルガリアの刺繍でも見られる伝統模様のシンボルがかたどられています。
レセプションではカラヤンチェヴァ議長と直接お話をさせていただき、弊会活動との連携・協力についてご賛同いただきました。弊会がブルガリア観光省公認のブルガリア観光センターを運営している旨をお伝えすると、「ブルガリアの素晴らしい自然や、伝統的な舞踊や民謡を日本の方々にぜひ知ってほしい」と熱弁されていたのがとても印象的でした。
この記事の担当は…
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
2018年9月3日、セルビア共和国の首都ベオグラード近郊にて、桜の木30本を植える「桜の植樹式」を執り行いました。
本プロジェクトは、南東欧地域においてセルビアと日本間、あるいは旧ユーゴスラビア諸国と日本間のさらなる交友関係を築くことを趣旨としており、将来的にはセルビアの地で桜祭りを楽しめるほどの本数に増やしていく所存です。
桜の植樹場所はユーゴスラビア博物館、通称チトー博物館。旧ユーゴスラビア激動の時代を率いた有名な大統領の名前で親しまれる、セルビアを代表する素晴らしいロケーションをご提供いただきました。
海外の地で咲き誇る桜と言えば、アメリカのワシントンD.C.を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ワシントンD.C.では、ポトマック川沿いに桜が満開となる時期に「全米桜祭り」が開催されます。この全米桜祭りと同時期に、ワシントンDC日米協会が設立した「ジャパンボウル®」という日本語クイズ大会が開催され、全米から日本語を学ぶ学生が集まります。
アメリカのジャパンボウル参加者にとって、全米桜祭りの時期にワシントンD.C.を訪れることは日本語学習へのモチベーションにもなっております。
我々、日本南東欧経済交流協会もこのジャパンボウル®を2017年にセルビアで初開催したのを皮切りに、南東欧地域における日本語教育の促進を図る活動を行っております。
南東欧地域においても桜祭りを開催することができれば、日本語学習者への大きな励みとでき得ると考え、今回の桜植樹を企画・実施いたしました。
桜の植樹式を実施するにあたり、非常に多くの方々のご支援とご協力を賜りました。
植樹式の当日につきましても、セルビア・日本の交友関係の発展を願う、様々な分野を代表する方々にご参列いただきました。
挨拶および土入れを賜った皆様(スピーチ・土入れ順)
駐セルビア特命全権大使 丸山純一閣下
セルビア共和国外務大臣 Ivica Dаčić閣下
セルビア共和国労働・雇用・ベテラン・社会政策省副大臣 Nenad Nerić閣下
セルビア共和国麻薬取締局局長 Milan Pekić 様
ベオグラード大学言語学部学部長 Ljiljana Mrković 様
チトー大統領 ご嫡孫 Josip Joška Broz様
通称チトー博物館とも呼ばれるユーゴスラビア博物館は、首都ベオグラードの中心部からほど近いDedinjeという都市近郊の街に位置しています。
この博物館ではユーゴスラビア建国の歴史を綴ると共に、旧ユーゴスラビアのカリスマ的指導者と言われた故チトー大統領が眠っている場所としても知られており、多くの観光客が足を運ぶスポットです。
また、博物館の展示品には、昭和天皇がチトー氏にお贈りになられた大勲位菊花大綬章も展示されており、日本にも縁のある博物館と言えます。
そんなチトー博物館の側で桜の植樹を実施することができたのは非常に光栄なことであり、将来この地で満開の桜が見られることを考えると期待が大きく膨らみます。
メディアでの注目度も高く、セルビア国営放送(RTS)をはじめとして様々なメディアに取り上げていただきました。
■記事(セルビア語)
・N1 (CNN for Balkan Region)
・Danas (News papers)
・Kurir (News papers)
・Telegraf (News papers)
・RTV (Radio Television of Vojvodina)
■ YouTube(日本語)
セルビアちゃんねる (2分20秒まで)
今回の桜植樹は、我々にとってのはじめの一歩です。
これから少しずつ桜の本数を増やし、セルビアと日本の友好関係を強く大きく広げていき、やがては両国友好のシンボルとしてこの地で愛される桜となっていってもらえればと、心から願っております。
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。
バルカン半島エリアで初めて、日本語クイズ大会「ジャパンボウル」が開催されました。
ジャパンボウル®とはワシントンDC日米協会が1992年に設立した日本語・日本文化の知識を競う大会であり、米国そして他国の日本語学習者の上達度をはかる大会です。(中略)
ジャパンボウルのユニークな特徴のひとつとして、言語のみならず日本の文化、社会、日常生活、歴史、地理、そして時事問題も出題することが挙げられます。また、出場者は日本語学習年数にそったレベルごとに2人または3人1組のチームで競い合います。
生徒達は自律学習やグループ学習を通し、多くの時間を割いてこのジャパンボウルに挑みます。チームを組むことによって生徒達に協調性を育むことが出来、毎年度出題されるトピックの学習に一丸となって専念することで、他の学術分野の視野も広げることが出来ると考えています。
(ジャパンボウル®公式サイトより)
ベオグラード大学のリリャナ・マルコビッチ言語学部長をはじめ、さまざまな方にご協力をいただき、無事に第一回バルカンジャパンボウル大会を成功させることができました。
1位のMejn Kunチームには、SEIKO様より腕時計「アストロン」が贈られました。
バルカンジャパンボウルは引き続き毎年開催を目指します。この大会がバルカンエリアの日本語学習者の目標や励みとなり、また将来的に日本とバルカン諸国との懸け橋となる活動へと昇華させられますよう、精進してまいります。
【 第一回大会結果 】
1st place – Team Mejn Kun from Serbia
2nd place – Jakusi Trojstvo from Serbia
3rd place – Ikaruga from Serbia
おめでとうございます!
事務局長を務めております。南東欧地域諸国と日本との架け橋となれるよう、全身全霊熱く活動してまいります。